のぐらいふ

のたりのたりのぶろぐ

力が湧いてくる!本【荒くれ漁師をたばねる力】を読んで

荒くれ漁師をたばねる力

         荒くれ漁師をたばねる力 ド素人だった24歳の専業主婦が業界に革命

「自分を信じていいんだな」勇気を貰える本です。

感想

小気味いい本でした。

本はタイトル通り、著者が荒くれ漁師とケンカしながら少しずつ夢を現実に変えて行くといった内容の手記です。

彼女は若干20代という若さで、しかもお子さんを抱えながら、人が成しとげられなかったようなことを成し遂げてゆきます。

流れに身を任せなんとなく足を踏み入れた漁業の世界でしたが、私にはなんだか人智を超えたなにかに導かれたように思えました。

本の中身は驚きと感嘆の連続です。

何より彼女の行動力と精神力にはほんと驚かされました。

例えば、

漁師たちと、

「やめてくれ」

「やめてやらぁ」

みたいなやりとりの直後。

彼女曰く、辞めるつもりはまったくなかったそうですが、飛び出したその足である人に会いに四国へ赴きます。

けれどその人は秋田にいて。

すると彼女はその足で秋田へ。

まだ小さなお子さんがいるので滞在時間は限られています。

お金も満足にない中で彼女は明朝とんぼ返りというタイトなスケジュールを強行。そして子供のお弁当をつくる。

本からは彼女の情熱がガンガン伝わってきて、わたしの情熱を刺激します。

一番感心したのは彼女のケンカには愛がある。

壊す為でなく築く為のケンカ。

互いの理解を深める為のケンカ。

ぶつかり合いを避けていたら、きっと今はなかった筈。

それに彼女に吹き荒れる強風は漁師だけじゃなかった。

彼女の前に「ふつう」という慣例が立ちはだかります。

漁協や仲買人らの「ふつう」に四方を固められますが、彼女は常にWINWINを念頭に、何度も漁協や仲買人と話し合いを重ねていました。

彼女が戦っていたのは人ではなくまさにその「ふつう」とです。

かなりぼろくそに言われたようですが、彼女の目線は100年先にあった。

だから一難去って、また一難。次々と彼女の前に山が立ちはだかっても、

「できる」

「なんとかなる」

読んでいてとにかく根拠のない自信を感じました。

それが彼女の無謀とも思える行動を支えていたように思え、こういう思いに駆られた人って強いんだなと思わされます。

驚くべきことに借金を抱えることになるかもしれない状況に立たされても恐れはなかったそうです。

もちろん、努力なくして実現は不可能だったでしょうが、こういった体験記が自分を信じていいんだと背中を押してくれます。

本は思わず涙するところや人材教育のくだりでクスッと笑える箇所も。

特筆すべきは、今、魚が捕れなくなっているそうです。

そして漁師たちの不安定な暮らしぶりがありました。

この本により流通の勉強にもなりましたし、改めるべき点や自然を顧みるきっかけにもなって、読みごたえがありました。

荒くれ漁師をたばねる力 ド素人だった24歳の専業主婦が業界に革命

荒くれ漁師をたばねる力 ド素人だった24歳の専業主婦が業界に革命