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映画「殿、利息でござる!」をみた感想

「殿、利息でござる!」    

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号泣必死。とてもいい映画でした。

この映画は冒頭が肝となっているので、ヘタに内容を覗かせてしまうとその冒頭を台無しにしてしまう。

ので、今回はできるだけスジを伏せつつ感想を綴っていきたいと思います。

本を読んで

「殿、利息でござる!」
わたしはこの映画の前情報をほとんど持っていなかった。
知っていたのは実話であるということ。
お金に関してのお話しだということ。

その2点だけ。

ジャンルもよくわかっていなかった。
なんなら「超高速参勤交代」よろしく、ちょっとコメディタッチのものだと思っていた。
この作品を観るに至ったのにもあべさだおが好き、というわかりやすい理由で占められていた。

そんな中、「殿、利息でござる!」はいい意味でわたしを裏切ってくれた。
この映画の場合、あらすじを知らなかったことがかえって良かったのかもしれない。
中盤に差しかかる頃には登場人物らに号泣させられていた。

どんどん溜まるティッシュの山。

涙の山場は登場人物の「他人の言葉は気にするな」というセリフだった。
その言葉に覚悟と孤独が滲んでいた。

この映画で思い出した作品がある。
それはあべさだお主演の「奇跡のりんご」

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その映画の中で、主人公は無農薬のりんごを作ろうとして畑をひとつ潰し、ふたつ潰し・・。
その内、村人はいわゆる「ごくつぶし」、と、石を投げる。
それでも主人公は「今、自分が諦めたら人類が諦めることになる」と魂の声に従った。

はじめの内は良かった。
魂の声を信じ専心できた。
しかし絶対という保証がない中で、さらに畑を潰し、家族に貧しさを強れば不安も募りだす。
無情にも月日ばかりが過ぎ去り、暮らしは増々苦しくなっていった。
主人公の心は折れかけていた。
最終的に娘の諦めないでと言う言葉に支えられ無農薬のりんごを作ることが出来たのだけれども、そこに至るまでは人目を避けるようにして暮らすようになっていた。
手放す畑もなくなって追い詰められた主人公は死ぬことまで考えた・・。

誰も手を付けていない未開の世界を切り開こうと思えば時に孤独を伴う。
それは大海原に投げ出された一艘の小舟のような心地であろう。


「殿、利息でござる!」の中で、度々「子々孫々」と言う言葉が出てくる。
自分の代で駄目ならば子の代で、子の代で駄目なら孫の代・・。

そこには並々ならぬ覚悟があった。

そして愛深き誇り高き男の思い・・。
それが子らの道しるべとなっていた。

締め括り。
最後の映像は心地よくわたしを余韻の中に潜り込ませてくれた。

因みに「奇跡のりんご」と「殿、利息でござる」は同じ監督だった。

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