のぐらいふ

のたりのたりのぶろぐ

大阪弁「はよ、泣いてしまい」をご当地言葉に直そうとしても・・

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ポルタ フォルトゥーナ!

イタリアではワインをテーブルにこぼしたとき、こぼれたワインで指を湿らせて耳の後ろを触ると幸運が訪れるといわれているそうです。

また、レストランなんかでは隣のテーブルの人達が「porta fortuna ポルタ フォルトゥーナ! 幸運がやって来るよ」と声を掛けたりするそう。

 ユーモアたっぷりのイタリア人ですが、ひょっとしたら人生を明るくやり過ごそうとした先人の知恵なのかもしれません。

はよ、泣いてしまい

ところで、話はガラリと変わって、かなり昔のこと。
家族団欒の流れで父がこんなことを問うてきました。

「お前ならどう直す?」

それはある随筆(小説だったか)の中で、授業中、女の子が隣の席でシクシク泣く男の子に「はよ、泣いてしまい」というセリフがあったそうで、父はこのフレーズを甚く気に入り、その後、ふと、この「はよ、泣いてしまい」を標準語に変換してみようと試みてみたものの、これがなかなかどうして。そう簡単にはいかなかったそうです。

わたしも挑戦してみましたが、たしかに難しい。

あきらかに「直ちに泣き止め」とは違う。

とはいえ、そのまま「はやく、泣いておしまいなさい」
では冷たく聞こえ、本来の温もりを失います。

「泣ききる」を用い、「はやく、泣ききんな」or「泣ききっておしまい」では意味が不明瞭になるばかりか、大事なニュアンスまでぼやけてしまう。

この言葉を正確に変換するには、その奥にある、”最後まで泣かせてくれる包容力”みたいなものも加味しなくてはなりません。

思うより「はよ、泣いてしまい」は含蓄深いのです。

「むずかしいね」

イントネーションも手伝って、独特の意味合いを醸している。

「だろ。青年会でも誰一人答えられなかったよ」

その昔、青年会の仲間にも同じように訊ねたそうです。
この中には名の知れた一流大学出身の面々も連ねていましたが、結局、首を傾げたまま、誰一人答えられなかったそうです。

さらに父は言います。
「この辺り(私の故郷)は武家社会。武家は寡黙を美徳としていたからこの地方は語彙が乏しい」
ゆえに標準語以上に「はよ、泣いてしまい」をお国言葉に直したくても直し難いそうです。

 

 

ともすると「はよ、泣いてしまい」は、長きに渡り培われた大阪人の精神と文化が宿り、他の方言に置き換えることはもしかしたら不可能に近いのかもしれません。

言葉について感じたことをだらだらと書き連ねてしまいました。
とりとめがなくなりましたのでこの辺で。

最後までありがとうございました。

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