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吉田豪が体当たりインタビュー本「男気万字が固め」

吉田豪が男の中の男達を体当たりインタビュー。その名も「男気万字が固め」

男気万字固め (幻冬舎文庫)

男気万字固め (幻冬舎文庫)

 

男気卍固め

インタビュアーの吉田豪さんに惹かれ、本を購入。

中身は山城信伍、ガッツ石松張本勲小林亜星さいとう・たかを・・

濃い面々のインタビュー記事。

特におすすめするのは山城信伍さんの章。

幼少の頃テレビで観ていたおじちゃんはエロい人、もしくは怒っている人って印象しかない。

でも中身は男気満点、かつ、ハートフルな人だった。

吉田豪

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それにしても吉田豪さんと言う人は人をおしゃべりにさせる素質がある。

例えば山城さんなどは映画のことや交流があったひとのことなどバンバンしゃべっている。

恐らく。

この方、人間好きなのだろう、と、わたしは思って見ている。

そしてその人間好きが相手に伝わるから、つい相手も饒舌になってしまうのかもしれない。

関係ないが、吉田豪の本を読んで、つい、山城さんの著を買ってしまいました。 

山城新吾本

現代・河原乞食考―役者の世界って何やねん?

現代・河原乞食考―役者の世界って何やねん?

 

「現代・河原乞食孝一役者の世界って何やねん?」

この本は、 京都の被差別部落と在日朝鮮韓国人の住む地域で医者を生業としていたお父さんの話から始まる。

1938年生まれだそうだから、その頃の話だ。お父さんは貧しい人たちを診ていたから勿論、山城家も貧乏だったらしい。

山城信伍さんのお父さんは真夜中の極寒の中でも患者の元に自転車で駆け付ける。貧乏だし寝る暇もない。何故医者のなったのかを少年時代の信伍さんは訊ねた。

「お父ん、何でいっつも行かないかんの?何でこんな夜中まで働いたり往診行ったり、やっと寝付いたなァとほっとしていたら電話のベルが鳴って、『先生、来て下さい』って言われて出て行かなならんの?」

すると親父はこう答えるのだ。

「わしはなあ、人間好きやからや・・・。(中略)人間好きやから医者をやっとんのや」

そんなお父さん。

芸事が好きで患者に「診察代いらんからわしの浄瑠璃きいてくれ」とやる。皆はそのことを知っているから、

「センセ、診察代払いますよってに、センセの浄瑠璃だけは勘弁して下さい」

ユーモアと愛が一杯詰まった素敵すぎるお父様。このイズムを息子はしっかりと受け継いでいると思う。曲がったことが嫌いなのだ。